公開日: |更新日:
ダイヤモンドに似た強い煌めきとファイアを持つ天然宝石、ジルコン。人造石と混同されることもありますが、古い歴史と豊かなカラーバリエーションを誇る魅力的な鉱物です。
ここでは、ジルコンについてご紹介。品質や価値の基準、歴史、産地などをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
地球上で最初に形成された鉱物だと考えられており、44億年前のものが存在するといわれています。ダイヤモンドに似た強い煌めきと、光の分散であるファイアを楽しめるのが特徴の天然石です。
また、名前が似ていることから人造石の「キュービックジルコニア」と混同されることが少なくありません。しかし、ジルコンはれっきとした天然鉱物であり、人工石とは全く異なるものです。高い複屈折率による美しい輝きを持ち、古くから宝飾品として人々に親しまれてきました。
※参照元:カラッツ Gem Magazine(https://karatz.jp/zircon/)
ジルコンは長い歴史を持ち、中世には安眠を誘導し、悪霊を追い払い、富、名誉、および知恵を促進するものと考えられていました。
名前の由来については諸説存在します。アラビア語で朱色を意味する「zarkun」に由来するという説や、古代ペルシャ語で金色の意味をもつ「zargun」が出所であるという説が挙げられます。多彩な色の範囲を考慮すると、どちらの由来も可能に思えます。
ジルコンの産地は、スリランカ、ミャンマー、カンボジア、タイ、タンザニア、オーストラリアなど多岐にわたります。よく取れる産地はオーストラリアです。
産地によって産出される色合いに特徴が見られることがあります。例えば、人気のあるブルージルコンの多くはカンボジア産のものが多いといわれています。それぞれの地域特性が、ジルコンの多彩な魅力を支えています。
※参照元:カラッツ Gem Magazine(https://karatz.jp/zircon/)
ジルコンの品質は、主にカラーやクラリティ(透明度)、カットによって評価が行われます。ジュエリーとしてファセットカットされたもののほとんどは肉眼で見える内包物がなく、内包物の有無は価値を引き下げる要因となります。
ジルコンにはブルー、イエロー、オレンジ、レッド、ブラウン、無色など幅広いカラーバリエーションが存在します。なかでも消費者に人気が高いのはブルージルコンで、需要が多いため他の品種よりも高い価格が付きやすいです。
多くのブルージルコンは褐色系の原石を加熱処理して生み出されており、その色の鮮やかさや濃淡が品質評価に影響を与えます。
※参照元:GIA (https://www.gia.edu/jp/zircon-quality-factor)
ジルコンは、内部に含まれる微量な放射性元素の影響で自身の結晶構造が破壊される「メタミクト化」という現象を起こすことがあります。
結晶の損傷度合いによって、完全な構造をもつ「ハイタイプ」、損傷が大きい「ロータイプ」、その中間の「ミディアムタイプ」の3つに分類されます。ハイタイプはモース硬度や屈折率が高く、宝石として市場に出回る多くのジルコンがこれに該当します。
ジルコンの価値は、色の美しさや濃淡、透明度、カラット数、カットの完成度などの品質によって決定されます。特に需要のあるブルージルコンや、希少なレッド系のジルコンなどは高値で取引される傾向にあります。
実際に天然ブルージルコンのルース約4ctが11,000円の価格で買取されている実績もあり、地金やデザイン、メレダイヤなどその他の要因によって41,000円の買取価格が付いているペンダントなども存在します(※)。
手持ちのジルコンの正確な価値を見極めるためには、専門知識を持った査定士による鑑定が必要です。石の状態や市場動向によって買取価格は変動するため、売却を検討している場合は宝石買取の実績が豊富なお店へ一度相談してみてください。
※参照元:色石BANK/ジルコンの買取実績(https://iroishi-bank.jp/types/zircon/)
