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人気の宝石にはさまざまな種類があり、それぞれ見た目や特徴が異なります。各宝石についての特徴や売買・取引事情などについてまとめました。世間の人気を知り、ジュエリーを現金化したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
宝石の代表格とも言えるダイヤモンドは、地球上で最も硬い鉱物です。古くから婚約指輪をはじめとするさまざまなジュエリーに用いられてきました。採掘や加工に費用がかかることから販売価格が高く、他の宝石より高値で取引されています。
ただし、すべてのダイヤモンドが高いわけではありません。同じサイズでも石の色や質によって価格差が生じます。ブランドやリングの地金、ダイヤとともにほかのカラーストーンが付いているかどうかなども大きな査定ポイントです。
ルビーは世界五大宝石のひとつとされていて、鮮やかな赤色が特徴的な宝石です。主な産地はミャンマーやタイ、ベトナムなどのアジア地域で、宝石にできるほど美しい物は採掘できる場所が極めて限定されています。
ルビーでは赤みがキレイで色の濃い原石が高価になります。赤色に深みがあり、透明感が高いほど買取価格も高額に。最高のルビーと言われているのは、「ピジョンブラッド」というに真っ赤で透明感のある色合いのルビーです。
エメラルドは鮮やかな緑色が特徴の宝石で、五大宝石のひとつ。内包物が多い宝石で、その気泡が美しい庭を思わせることから「天国の庭が見える石」との呼ばれています。ダイヤモンドと一緒にブローチやリングなどのジュエリーに加工されることも多い宝石です。
エメラルドは、テリがあって色が濃く、透明度が高いものが高級品とされています。また、内包物の量などによっても買取額が変化。主にコロンビアやザンビアなどの鉱山で採掘され、中でもコロンビア産は鑑定・査定額が高くなります。
サファイアはルビーと同じ鉱物です。ブルーのイメージが強いですが、ピンクや緑、オレンジなども存在していて、赤色がルビーでそれ以外をサファイアと呼びます。ちなみにルビーに至らない赤は、ピンクサファイアとして扱われます。
サファイアはオーストラリアで採掘されるものが多いですが、価値のある宝石として認定されているのはミャンマー産です。ミャンマーのサファイアは熱処理が必要ないほど発色がよく、透明度があるため高値で取引されています。
アレキサンドライトは比較的歴史が浅く(1830年発見)、希少価値の高い宝石として知られています。特徴は、光に当たったとき2色に変色すること。日光の元では深いグリーン色をしていますが、灯りの元では赤色に見える不思議な宝石です。
このカラーチェンジ効果がはっきりしている原石ほど高級品で、査定額も高額になります。ただし、アレキサンドライトには合成石もあるので注意が必要です。同じ品質の石だった場合、天然石の方が高価になります。
トルマリンは多彩な色彩が特徴の宝石で、「トルマリンには全ての色がある」と言われるほど色が豊富です。さまざまなトルマリンがありますが、中でも別格の扱いを受けているのが「パライバトルマリン」です。
パライバトルマリンは1987年に発見された宝石で歴史が浅く、1990~1991年に良質なものが大量に採掘されてしまったことから現在ではほとんど採れなくなってしまいました。希少性と他の宝石にはない色味で、カラットあたりの相場はダイヤモンドより高いと言われています。
タンザナイトはゾイサイトという鉱物の変種で、青紫色が特徴の宝石です。産地がタンザニアの鉱山のみであることから、ジュエリーブランドのティファニーによってタンザナイトと名付けられました。
タンザナイトは角度によって濃い青色や紫、無色に見える多色性のある宝石です。希少価値があるため高額で取引されることも。以前は変色性の少ない石が高値で取引されていましたが、現在では色が濃く変色性の強いものの方が高くなっています。
幸運のお守りとして知られるオパールは、「遊色効果」がある宝石です。遊色効果とは、光学効果の一種で虹のような多色の色彩を示す現象のこと。原石に閉じ込められた珪素の影響で変色し、その独特の色のゆらめきで人々を魅了します。
オパールは模様が複雑で美しいものほど高級品で、特に透明感のあるブラックオパールは別格とされています。ブラックオパールと淡い色合いのオパールでは買取価格が全く異なるため、注意が必要です。
翡翠は独特の透明感とツヤのある質感を持つ宝石で、特にアジア圏で人気です。深緑色のイメージが強いですが、本来の色は無色透明。翡翠はさまざまな鉱物が集まってできた宝石で、構成される鉱物によって色が変わるという特徴があります。
昔の中国ではダイヤモンドより価値がある宝石とされ、今でも質の高い翡翠の買取相場は高額です。グリーンの透明感と色が鑑定のポイントとされ、指輪などの小さなものでも品質が良ければ高価で取引されます。
神秘的な輝きから「人魚の涙」などとも呼ばれる真珠は、海や川に棲む二枚貝から採れる宝石です。貝の種類によって採れる真珠の種類は異なります。
真珠にはダイヤモンドのように統一された評価基準はありません。企業が独自に評価基準を決めていて、巻きや色、形、光沢、サイズなどの7項目程度で評価されます。高い評価を得た真珠は「花珠(はなだま)真珠」とも呼ばれますが、その評価を得る真珠は全体のほんの僅か。そのため希少価値が高く、取引価格も高額です。
ガーネットは、その鮮やかな色彩と独特の美しさで知られる宝石群です。色の範囲は広く、赤、緑、オレンジ、黄色、さらには紫や無色に至るまで多彩です。1月の誕生石としても有名で、古来より愛と忠誠の象徴とされてきました。色はガーネットの最も重要な特徴の一つで、鮮やかで深い色のものほど価値が高く評価されます。ガーネットはその美しさ、耐久性、そして色の多様性から、ジュエリーとして非常に人気があります。
アメジストは、その鮮やかな紫色で知られるクォーツの一種で、2月の誕生石としても有名です。この宝石は、愛や誠実さを象徴し、その美しい色だけでなく、精神的な平和と癒しの効果があるとされています。特に深い紫色のアメジストは、ジュエリーとしての価値が高く、透明度と色の均一性が重要な品質指標とされています。熟練したカットにより光を美しく反射し、石の自然な輝きを引き出すことができます。アメジストを選ぶ際には、色の深さとクリスタルの透明度を確認し、その独特の美しさを楽しむことができます。
アクアマリンは、その名が示す通り「海の水」を意味するラテン語から名付けられました。魅力的な海の色を持つこの宝石は、その透明度と色の深さによって、世界中で価値が評価されています。アクアマリンはベリル鉱物の一種であり、エメラルドと同じ鉱物ファミリーに属していますが、色は主に淡いブルーから濃いブルーグリーンまで多様です。特に濃い青色のサンタマリアアクアマリンは、ブラジルのサンタマリア地域からその名を取り、非常に高い評価を受けています。
多彩な色合いと美しい輝きで人気のトパーズ。その品質を左右する要素を詳しく解説するページです。トパーズは、その色のバリエーションごとに異なる魅力を持ち、特にインペリアルトパーズやブルートパーズが高く評価されます。このページでは、各色の特徴や希少性、クラリティの重要性、適切なカット技術、そしてサイズと重量がもたらす価値の違いについて深く掘り下げています。
シトリンは、鮮やかな黄色や黄金色が特徴の宝石で、11月の誕生石です。その名前はフランス語の「レモン」に由来し、太陽のような輝きを持っています。クォーツ(石英)の一種であり、鉄分の影響でその色合いが生まれます。シトリンは「成功の石」とも呼ばれ、繁栄や富、成功を引き寄せるとされることから、幸運をもたらすお守りとして人気です。その美しさと意味深いシンボリズムが、シトリンを特別な宝石にしています。
パライバトルマリンは1989年にブラジルで発見された宝石で、鮮やかな「ネオンカラー」が特徴です。品質は色、透明度、輝きで評価され、特に色の明るさと彩度が重要です。ブラジル産は希少で高評価ですが、アフリカ産にも優れた石が多く存在します。
ペリドットの価値は色、透明度、カット、カラット重量、産地などの品質要素で決まります。最高品質とされるのは純粋な緑色で内包物が少なく、カットが美しいものです。さらに、ミャンマーやパキスタン産のペリドットは高評価を受ける傾向があります。